救命士の活用方法

今回はこれの私見を述べてみます。

救命士って何?(本当のことをバラします)

法的根拠は・・1991年(平成3年)4月23日に救急救命士法が制定され、同年8月15日に施行されました

救命士制度のホントのイキサツ

実は以前東京消防庁の某氏がこの制度の尽力者とテレビに出てました。確かに相当苦労されたと思いますが、実際のきっかけは残念ながらこの方の思いとは違う次元のことなんです。そもそもイチ消防職員ごときがよほどの後ろ盾がなければ法制度まで変えるというか創設させるなんてムリなんです。役所のオッチャンが何か熱い思いがあって法律を創設まで持って行けた記憶あります?我が国の制度上、実際問題それは不可能なんですね。ただ次に述べる真実「大事件発生」はとてもではないけど公にできないので、ちょうどタイミングよく件の氏がいたから...が真実なんですね。これは全くの想像ですが、本人も分かっていたような気がします。これは実際に当時から東京消防庁に在籍していた幹部から直接聞いたのですが・・・

大事件発生!

昔、日本で国際バレーボール大会みたいなイベントが開催されたのですね。その試合中にアメリカのH選手が意識消失で倒れてしまいました。結果として帰らぬ人になってしまったのですが、その際に出動した救急隊が文字通りの「運び屋」だったため、同乗した関係者が激怒と失望で政治問題まで発展しかかった経緯があるそうです。当時のアメリカでは既にパラメディックが運用されていて、大変高度は救命処置を実施していたそうですから、同乗者はそれを期待していたみたいです。当時の救急隊は手持ちの担架で応急処置としては酸素吸入しかないという・・・そりゃパラメディック制のあるアメリカの関係者は驚いたでしょうね。

予期せぬ反対者たち

結果として、アメリカから睨まれた我が国は血相を変えて、パラメディック制度を模した制度を創設するに至るのですが、今度は自民党の支持団体である日本医師会や看護婦協会(当時名)から猛烈な反対を受けたそうです。いままで、医師や看護師が独占していた業務に参入してくる者たちが誕生する!という感じです。そこら辺は相当すったもんだしたそうです。そもそも救急救命士という名称さえ、医師からもう反発を受けたらしいです。救命救急士か救急救命士か?という、国民からしたらドッチでも良いだろ!ってレベルの話だったそうです。

ポンコツ制度、ついに運用

アメリカ様の顔色を伺いつつ、ついに政治的決着で救命士法の制定・施行に至るですが、この制度もメディカルコントロールという聞こえの良い制度下に置かれたものです。これをMC体制といいますが、このことは必要なことだと思います。何せ我が国の医療は医師が支配者ですからね。その医師の手足となるのが「コ・メディカル」と言われる医療従事者です(筆頭は看護師で以下続く)。余談ですがこの制度があまりに滑稽なので私はよく「コメディカル(コメディ風)」と呼んでました。それにしても、特に初期の救命士というものは現在では誰でも実施推奨のAEDさえ、支持医師の具体的指示下でしか実施できず、2回目や3回目もいちいち指示を受けて放電するというものでした。器具を使用した気道確保も当初ラリンゲアルマスクやEGTという本来はオペ場(手術室)で使われるものが使用されるという・・・しかも両者とも声門上で使用する今イチのしろものでした。実際オペ場でも気管内挿管が主流でした。一応は準備されてますが普通はそんな不確実なデバイスは使用しません。

実際に仲の良い麻酔科医も上記器具なら、マスクホールドをキチンとすれば不要だと言い切ってますから。僕もそう思います。

それとルート確保と言って、静脈路を確保することも救命所処置には大切な処置なのですが、これが乳酸化リンゲル液のみ具体的指示を受けて実施するというものでした。病院に到着したら看護師が抜去して新たにルートを確保するいう信頼関係ゼロ・・・

あ!それと面白いことを言いましょうか。

現在救命士は包括的指示という名の下に、指示医師の具体的指示なしでAED放電を実施できます。ただしこのAEDは半自動式と言って、機械が放電必要と判断した時だけ作動する・・つまり救命士はボタンを押すだけの役割なんです。

エピペンと言ってアナフィラキシーショックの際に使用する薬剤キットもAEDと同じです。

つまり、救命士が包括的指示の下で実施できることって、その前後に必ず一般市民が実施しても良い・・というか実施推奨の内容ばかりなんですよ。

理屈としては、一般市民が行うんだから、救命士も実施して良いよって感じですかね。

要は、当たり障りのないものばかり許可された感じです。

コウモリ君、暗躍する

とりあえず、「制度としてもやってますよ!アメリカ様。いかがでしょうか?」かたや

「救命士がやってることは皆さん方におでましいただくなくても良いような内容ばかりですので既得権益を侵害しませんのでご安心ください。医師会及び看護婦協会さま」って感じがミエミエです。

それが証拠に救命率の向上はあってないようなものでした。(当時の内部資料)

今は相当許容範囲が広くなっていますが、それでも、消防に採用されて救急隊隊員にならないとケツ拭く紙にもなりゃしないシロモノです。(お下劣) 

近年はこれではイカン!と一般財団法人 救急振興財団が旗振りになって、救命士法の改正をしたみたいですが実際は役にたたない資格です。

救命率と特定行為

あと救命士でも特に研修を受けた者は特定行為の中でも更に特別の処置を実施できます。

具体的には気管内挿管、薬剤投与、血糖値測定、心肺停止前のルート確保ですね。

でも、最初の2つに関しては、救命率の向上にさほど繋がっていないと内部資料で明確になりました。

そりゃそうでしょ。

気管内挿管なんて、心臓機能、呼吸機能が停止している者に対してのみ実施可能って・・・あと窒息もありますが・・・とにもかくにもガチガチの条件で、元々救命の見込みが少ない人に対してさほど効果が微妙な処置ってねえ・・・実際に私が現役の時は気管内挿管はやめようか?という議論が出たほどです。私も現場では実施しましたが、あれはヒヤヒヤものです。だってね患者(傷病者ではない)は絶対に動かない状態のオペ場だから、気管内挿管もできるのであって、傷病者の体動が激しくなる搬送途上で迷入が起こらないなんて、ホントに奇跡みたいなものなんですよ。もう、医師引き継ぎまでそればかりに全神経を集中していたくらい・・・前出の医師も「よくあんなことしますよね?〇〇さん」って感心してましたから・・・

現状は・・・

救急病院を中心に救命士を雇用するところが出始めたみたいですが、実情は無資格の看護助手と同等程度。ちょっと考えたら分かると思うんですけどね・・・3年~4年みっちり勉強した看護師と半年やそこら研修所で20年前と変わらない内容の勉強をした者と、どちら重宝するか?って・・・

どの病院も雇用文には「医師や看護師と同等の医療従事者・・・及び救急隊受け入れ調整事務・・」と異口同音に書いてます。つまりそういうことです。病院・・医療界って恐ろしいほどのヒエラルキーが存在していますから。救命士なんて、看護助手以下かも知れませんね・・

ですから専門学校や大学まで行って救命士資格を取る若い人達・・・もう少し利口な選択をしましょう。運良く消防に入れて救急隊員になれても40才前後でお役御免になります。その前に昇任試験に合格してせめて消防士長くらいにはなっていないと・・・一発合格の優秀な者なら大卒で25歳くらいには士長にはなれますが、そういう優秀な人材は現場には配置されません。

はい。

消防本部詰めになります。私の後輩が超優秀な人材だったらしく、本人は救命士を希望していたのですが、案の定、本部詰めになって、さらに消防司令補にも合格して今度こそ!と期待していたら、当時の幹部から「君は現場なんか出さないよ」と言われたそうで、失望して退職してしまいましたから。

そうそう。救命士資格の活用でしたね・・・ハッキリ言います。

そんなものはありません!

たまに民間救急(タクシー)で救命士資格者同乗をオプションでつけてる事業者がいますが、同時に若干お高くなりますが、看護師同乗のオプションもあります。私なら看護師同乗に金を使います!

そもそもアメリカと日本を同一視してる時点で「頭、大丈夫ですか?」というものです。

アッチの基本は真の意味で自治(自分たちのことは自分たちでする)

一方、我が国はお役人様主義(割愛)

そりゃね・・・

もう一度言いますね。もし身内で救命士資格を取ろうと考えて学校(大学)に行こうとする人がいたら、全力で考え直すように説得してあげてください。時間とお金のムダです!

これが救命士制度というポンコツ制度の真実と現状です。

こういう内情って本当に外には出ませんよね・・・ドロドロと汚いというか・・・

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