高齢者のオーラルケアについて(写真解説)

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はじめに

オーラルケアとは、歯や口の中を清潔に保ち、健康を維持するためのケアのことです。単に虫歯や歯周病を防ぐだけではなく、「食べる」「話す」「笑う」といった生活の基本となる機能を守るためにも、とても大切です。

私自身も去年、脳出血に倒れてから、口臭がヒドくなってきたので、歯科医を受診したら、降圧剤の副作用の一つに歯肉が「薬剤性歯肉増殖症」らしく、いわゆる歯周ポケットができやすい状態らしいです。

そこから歯科衛生士のウチの子供に指導してもらいながら、今まで顧みることすらなかったこういうことに興味を持って、いろいろな方からコツを教えてもらいながら、毎日実行しています。

高齢者の口の中に起こる変化

年齢を重ねると、口の中にはさまざまな変化が起こります。

まず、唾液の分泌量が減ることがあります。唾液には口の中をきれいにし、細菌の増殖を抑える働きがあります。しかし、高齢になると唾液が少なくなり、さらに高血圧や糖尿病などの薬の副作用によっても口が乾きやすくなります。口が乾くと細菌が増えやすくなり、虫歯や口臭、口内炎の原因になります。

また、歯ぐきが下がることで歯の根元が見えやすくなり、根元の部分は虫歯になりやすいため注意が必要です。歯周病も進行しやすく、歯を失う原因となります。

さらに、噛む力や飲み込む力が弱くなることもあります。これを放置すると食事がしづらくなり、栄養不足や誤嚥(ごえん)の危険性が高まります。

オーラルケアが大切な理由

高齢者のオーラルケアは、口の健康だけではなく全身の健康にも深く関係しています。

例えば、口の中が不衛生になると細菌が増えます。その細菌が唾液とともに気管へ入ると、誤嚥性肺炎を引き起こすことがあります。誤嚥性肺炎は高齢者に多くみられる病気で、重症化すると命に関わることもあります。

また、しっかり噛めることで食事を楽しめるだけでなく、栄養を十分に摂取できるようになります。反対に、歯が少なかったり義歯が合わなかったりすると、柔らかいものばかり食べるようになり、栄養バランスが偏ることがあります。

さらに、口の機能が保たれていると会話もしやすくなります。人とのコミュニケーションが増えることで、生活の質(QOL)の向上にもつながります。

毎日のオーラルケアの方法

オーラルケアで最も基本となるのは歯磨きと歯肉マッサージです。

コツは固さは普通~やや柔らかめの幅広ハブラシでマッサージすることです。

2つ並べていますが、向かって右側の青い歯ブラシが今回のオススメの歯ブラシです。

ブラシ部分の大きさが明らかに違いますよね?

歯磨きという言葉から「ゴシゴシ擦る」を想像しがちですが、実際は擦るのではなく

歯牙(歯)も歯肉(歯茎)もマッサージする感じです。

磨いた実感が少ないという理由から、小さ目の固い歯ブラシを使うことが多いかもしれませんが

それは間違いです。マッサージって気持ち良いですよね?

歯磨きも同じ要領なんです。

歯ブラシで歯も歯肉もマッサージする。終わった後は、歯茎がなんとなくホグれた感じがする。のが正解です。仕上げは歯ぐきの境目や歯と歯の間も丁寧に清掃します。歯ブラシだけでは汚れが残るため、必要に応じて歯間ブラシやデンタルフロスを使うとより効果的です。

義歯(入れ歯)を使用している人は、義歯も毎日洗浄することが重要です。食べかすや細菌が付着したままだと、口臭や感染症の原因になります。専用のブラシを使い、義歯洗浄剤を利用すると清潔に保てます。

また、舌の表面にも細菌が多く付着します。専用の舌ブラシや柔らかい歯ブラシで優しく汚れを取り除くことも効果的です。ただし、強くこすりすぎると傷つけることがあるため注意が必要です。

口の乾燥が気になる場合は、こまめな水分補給や唾液腺マッサージ、保湿ジェルなどを活用すると改善が期待できます。

介護が必要な高齢者のオーラルケア

高齢者って独特の口臭があるみたいです。

それって、様々な原因があるのですが、その内の一つがドライマウスらしいです。

若い人は絶えず唾液が口腔内にあって、潤滑油のごとく清潔を保つ要素にもなっているのですが、

加齢と共に唾液の分泌が衰えてきて、ドライマウスになるみたいですね。

そこで、ドライマウスを改善できる簡単な「あいうべ」運動をご紹介します。

やり方はとても簡単!

できるだけ大きく口を開けて、「あ」「い」「う」「え」最後に思い切り舌を出すだけ!

舌はちょうど下あごにつける気持ちで思い切り出します。この動作を2~3回繰り返すだけで、口の中の下あご付近から唾液が湧き出て来る感じがしませんか?

それに加えて、自分で十分に歯磨きができない高齢者には、家族や介護者による口腔ケアが必要です。

介助するときは、口の中が見やすいように座った姿勢を保ち、優しく声をかけながら行います。無理に口を開けさせるのではなく、本人のペースに合わせることが大切です。

歯だけでなく、歯ぐき、舌、頬の内側、上あごなども観察し、赤くなっていたり傷があったりしないか確認します。口の中が汚れている場合は、先ほどご紹介した歯ブラシを使って清潔に保ちます。

寝たきりの人では、誤って水を飲み込んでしまうことがあるため、できれば上半身を少しだけでも起こして(ギャッジアップ)、水の量を少なくしたり吸引器を使用したりするなど、安全に配慮してケアを行います、もし可能ならそういう技術を習得している訪問介護員さんなどにお願いした方がより安全です。

オーラルフレイルについて

最近では「オーラルフレイル」という言葉も注目されています。

それを鍛える方法は次の通りです。

オーラルフレイルとは、口の機能が少しずつ衰えていく状態のことです。例えば、「食べこぼしが増えた」「硬いものが噛みにくい」「むせることが多くなった」「滑舌が悪くなった」といった変化がみられます。

初めは小さな変化でも、そのまま放置すると食事量が減り、筋力や体力の低下につながることがあります。そのため、早めに気付き、適切な口腔ケアや口の体操を行うことが重要です。

「あ・い・う・べ運動」や、頬や舌を動かす簡単な口の運動は、口の筋肉を鍛えるのに役立ちます。

それと私がリハビリ病院に入院中に言語聴覚士さんにおしえてもらったアイテムでこれ!

「ペコぱんだ」です。

材質はシリコンゴムの全長は10cm程度、幅が2cmくらいの小型軽量です。

向かって左側がプクッと盛り上がっています。

指で押すと簡単に凹みます。

実際の使用方法です。手に持って、舌先で押しつぶす。これを時間を見つけては少しずつでも練習します。1カ月経過頃から、舌先の筋力が戻ってきて、噛む力も強くなったのを実感できました。

購入する際は、一番弱いものか2番目に弱いものをお勧めします。

私は普通を購入したのですが、結構固いというかハードでした。

舌トレーニング用具「ペコぱんだ」を購入する

歯科受診の重要性

毎日のセルフケアだけでは、すべての汚れを取り除くことはできません。そのため、定期的に歯科医院を受診し、専門的な口腔ケアを受けることが大切です。

歯科では歯石の除去や義歯の調整、虫歯や歯周病の早期発見・治療が行われます。また、口の機能についても評価してもらえるため、オーラルフレイルの予防にもつながります。

高齢者の中には通院が難しい人もいますが、そのような場合は訪問歯科診療を利用できる地域もあります。

おわりに

高齢者のオーラルケアは、歯を守るだけではなく、食事や会話を楽しみ、健康で自立した生活を続けるために欠かせないものです。口の中を清潔に保つことで、誤嚥性肺炎などの病気の予防や栄養状態の改善にもつながります。

毎日の歯磨きや義歯の手入れ、口の体操、そして定期的な歯科受診を続けることで、口の健康を長く維持することができます。家族や介護者も一緒に口の健康に関心を持ち、小さな変化に早く気付くことが、高齢者の豊かな生活を支える大切な一歩となるでしょう。

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